授業で聞いて驚いたのですが鍼灸師は漢方も販売することができるそうです。
「管理登録販売者なら鍼灸院と併設した自分の薬局で薬を出せるのです。」と言う。
「鍼灸院と薬局は入り口を別にしなければならないが、一つの建物で営業できる。薬局の面積が13平米以上いるが、その他には大した規制は無い。販売できる薬は第2類と第3類に規定されているが、漢方薬のほとんどはこの分類の中に入るので、販売している。週に30時間以上、店を開けていると、インターネットでも販売できる。商品を小分けして販売することもできるが、さすがに薬を混合し売ることはできない。ただし、密かに混合して売っている人もいるらしい。」そう言って笑った。
「どうすれば管理登録販売者になるのだい?」と聞くと、
「2年間のドラッグストアでの経験が必要です。それから試験を受けて合格すれば晴れて管理登録販売者です。試験資格の中に学歴は含まれていませんから、小学生でも受けることが出来ます。」
鍼灸院と漢方薬局の出入り口を別にしてお店の面積など条件をクリアすれば同じ建物内でも営業ができるのですね。
鍼灸師が漢方を販売するためには
- 医薬品登録販売者の資格を取ること(2年間の実務経験+試験合格)
- 定められた条件をクリアして店舗をかまえること
この2点を満たすことが必要となります。
「医薬品登録販売者」の資格を得るには
鍼灸師が漢方を販売するためには
「医薬品登録販売者」の資格が必要となります。
- 薬局などで24ヶ月の実務経験を得る
- 医薬品登録販売者の試験に合格すること
薬局での24ヶ月(2年)の実務経験
未経験でも目指せる? 登録販売者|資格取得や未経験でも目指す方法を紹介fa-external-link
登録販売者の実務経験とは?証明方法や店舗管理者のなり方まで徹底解説!fa-external-link
登録販売者に必要な実務経験は、直近5年間で2年分以上です。
2年分にカウントできる月の条件として、月に80時間以上勤務していることが求められます。
同じ店舗で、同一月に月80時間の実務経験を積むことが必要。
パターンとしては
1日5時間の勤務を週4回
1日7時間の勤務を週3回
などでしょうか。
雇用の形態は関係ないそうなので正社員雇用でなくアルバイト/パート勤務でも良いそうです。
働く際には登録販売者の資格取得を目指していることを採用担当の方に事前に話していた方が勤務シフトも考慮してもらいやすいのかなと思いました。
TIPS
日本で初めて薬科大学と提携し、漢方に精通した鍼灸師の育成コース「登録販売者資格取得支援制度」を来年度4月より開始致します。【お茶の水はりきゅう専門学校】fa-external-link
3年過程の間に薬局などで24か月の実務経験を積むことで在学中に、店舗管理者の資格取得が可能とあります。

医薬品登録販売者試験は年1回実施
【2022年度版(令和4年)の情報掲載】登録販売者の試験日程・試験問題・受験申し込み方法fa-external-link
登録販売者の試験は年1回実施。
試験日は例年8月下旬~12月中旬とされています。
各都道府県・エリアによって実施日がズレるようです。
ちなみに2021年の神奈川県での試験は9月23日でした。
受験料は神奈川県だと14,300円(収入印紙にて支払い)
北海道だと18,200円とありました。地域によって受験料に差があるようです…
東京都:13,600円
千葉県:14,000円
大阪府:12,800円
福岡県:13,000円